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マルティン・ガルシア・ガルシア氏ピアノリサイタル

少し前になりますが、11月1日にマルティン・ガルシア・ガルシア氏のピアノリサイタルへ行ってきました。彼は2021年の第18回ショパン国際ピアノコンクールで第3位に入賞し、一躍世界的な注目を集めたスペイン出身の若手ピアニストです。
会場となったホールは響きが少ない印象でしたが、その中でもガルシア氏の高い演奏レベルを感じることができました。繊細なコントロールで幅広く弱音を出し、音色の多彩さには心の安らぎを感じました。かと思えば、一転して聴いている人を圧倒するようなダイナミックな演奏まで、その表現の幅広さに引き込まれました。
前半で心に残ったのはショパンの「バラード4番」で、悲痛なまでの美しさ、そしてドラマティックな展開、感動的でした。

そして、後半のリストの作品がまた格別でした。ガルシア氏によるリストは初めて聴きましたが、情熱的でありながら知的な演奏で、前半のショパンの雰囲気を一変させました。ラフマニノフなどのロマン派の作品もぜひ聴いてみたいと強く思います。
アンコールは5曲で、ご自身作曲作品・英雄ポロネーズなど、会場は盛り上がり終演となりました。響きの条件が万全ではなかったにもかかわらず、感動とエネルギーを頂けたコンサートとなりました。

実は本年2月に私の生徒がガルシア氏のレッスンを受けるという幸運に恵まれました。レッスンでは明るく接していただき、本当にお人柄の良い方なのだなと感じました。演奏につきましては、改善すべき点などを的確にご指摘くださり、一緒に練習もしていただき、素晴らしい内容でした。生徒はショパン作品でしたが、「ショパンはまずはレガートができないと」とレガート練習をしていただいたことは、本当に貴重な経験でした。その場で出来た時は大変褒めてくださり、生徒も喜んでいました。真摯に音楽に向き合う姿勢を改めて学んだ機会となりました。